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真夏のトルン(ポーランド)

夏のトルン(ポーランド)で探鳥をする際のポイントを、筆者(国内ライフリスト200~250の中級バーダー)の経験に基づき記しています。

注:筆者の観察種リストは、多くの場合数時間程度の探鳥を一回きり実施した結果であり、その場所で観察可能なすべての種を網羅しているわけではありません。参考情報として記載しています。

基本情報

筆者が訪れた時期:2023年8月。

所見:川沿いの農地および河畔林に、朝いかに早くたどり着くかがポイントである。 気候等:8月のポーランドは非常に過ごしやすい。気温は25度前後で、湿度は低い。日本の避暑地をイメージすればよい。 その他メモ:トルンは世界遺産の街並みが美しい、中世の古都である。ニコラウス・コペルニクスのふるさと。探鳥について、日本語や英語で情報を得ることは難しい(ebirdの記録も少ない)ので、筆者は空中写真から種数が多そうな場所を絞り込んだが、他にももっと良い場所があるかもしれない。

ギャラリー

★ミエイスキ公園

主要ポイント

川沿いの都市公園

川沿いの良い環境で、鳥影は多いのだが、木々の樹高が高いので観察は難しい。

アクセス

町の中心部から1km未満なので、歩けばよい。

観察種リスト

チフチャフ、オシドリ、ヨーロッパアオゲラ、ヨーロッパアマツバメ、タンシキバシリ

★ビスワ川沿岸(中心地から西部)

主要ポイント

川沿に庭園や農地が点在するエリア。

筆者はこのあたりをレンタサイクルで巡回した。朝の比較的早い時間(7:00ごろ)であったためか、鳥は非常に賑やかであった。 街中や上記の都市公園では見ることができなかった、ヨーロッパらしい夏鳥を多数観察できた。 河川、湿地、畑、森林というエコトーンがある里山的環境で、探鳥に適している。

アクセス

レンタサイクルを使用した。市内にスタンドがあり、ウェブアプリと連動させて何時でも借りることができる。 ただし、操作が非常に難しく、ポーランド語であるため、時間に余裕を見ておくか、事前にテストをしておくべきである。 諸君の不便適応力が試される。

観察種リスト

シロビタイジョウビタキ、キタヤナギムシクイ、ズグロムシクイ、キアオジ、イソシギ、ズアオアトリなど

★バルバルカの森

主要ポイント

国有林(旧共産圏のポーランドでは森はほとんど公有である)の中は、レクリエーション施設等がありハビタットの異質性が高いエリア。

池の近くにヤツガシラの顔抜きパネルがあった。繁殖しているものと思われる。 森の中に開けた場所と水場があり、ポテンシャルが高いように見える。筆者が行った時間はすでに遅かったので、人が多く鳥は引っ込んでいたかもしれない。 環境的には、お勧めできる場所。コーヒーを飲んだり、トイレを使うこともできる。

周辺の森も道沿いに走り回ればよい。Rezerwat Przyrody Las Piwnickiを目指して北上するといいだろう。

森を抜けたさらに北側には広大な農耕地が広がっている。解放地を好む種を観察できる可能性があるエリアである(筆者は未見だが、ヨーロッパハチクイがコンスタントに記録されているようだ)。

アクセス

上記と同様、レンタサイクルで回るのが良いと思われる。

観察種リスト

ミソサザイ、シメ、オジロワシ、カンムリガラ、ハシブトガラ、モリバトなど

その他観察情報

ビスワ川南岸の森にてムナフヒタキを観察した。橋を渡ってすぐのところである(Rezerwat przyrody Kępa Bazarowa、Natura 2000保護区になっている)。 町にはよくシラコバトがいる。

滞在中の観察種リスト:

シュバシコウ
ヨーロッパアオゲラ
ムナフヒタキ
ヨーロッパアマツバメ
ツバメ
オシドリ
マガモ
ミヤマガラス
ヤドリギツグミ
イエスズメ
ズキンガラス
ニシコクマルガラス
カササギ
チフチャフ
モリバト
シラコバト
ヨーロッパシジュウカラ
キアオジ
ニシクロウタドリ
アカゲラ
ズグロムシクイ
キタヤナギムシクイ
ハシブトガラ
カンムリガラ
チョウゲンボウ
セアカモズ
シロビタイジョウビタキ
ショウドウツバメ
ニシイワツバメ
シメ
ズアオアトリ
ヨーロッパコマドリ オジロワシ