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晩冬のアイスランド

晩冬のアイスランドで探鳥をする際のポイントを、筆者(国内ライフリスト200~250の中級バーダー)の経験に基づき記しています。

注:筆者の観察種リストは、多くの場合数時間程度の探鳥を一回きり実施した結果であり、その場所で観察可能なすべての種を網羅しているわけではありません。参考情報として記載しています。

基本情報

筆者が訪れた時期:2025年2月。

所見:種組成は北欧やイギリスと北海道を混ぜた感じの印象を受けるだろう。種数が多いのは海沿いである(アクセスは必ずしも良くない)。夏場はかの有名なパフィンが見れるのだが、冬は沖に出ているため観察は難しい。ただし、冬は高い確率でオーロラが見れる(天気があまり良くなければ、安いツアーがあるので、申し込んでしまった方がいいと思う)。 気候等:メキシコ湾流(暖流)のおかげで、緯度に比してある程度暖かいのが特徴。 その他メモ:バーダーの聖地だけあって、ebirdの情報は割と充実している。ただし、探鳥家は車で移動している人が多い(筆者はレンタカーは使わなかった)。筆者は二泊二日(往復とも早朝移動)の弾丸ツアーで、移動と探鳥を効率的に実施する必要があったため、できるだけアクセスが良いところを選んだ。レンタカーなしでの探鳥の参考にしていただきたい。

ギャラリー

★Garður Old Lighthouse

主要ポイント

海鳥の多様性が高い。非常にアクセスが悪く、バスの時間によってはすぐに離れないといけないが、行く価値はある。余裕があればぜひ行ってみてほしい。 ムラサキハマシギとシノリガモは、ここでしか見なかった(もちろん、じっくりいろいろ回れば、いろいろなところで見れるのだろうが)。

灯台の先のほうまで行くと、海ガモ類が見れる。東側の岩場にムラサキハマシギがいた。

アクセス

アイスランドの玄関口であるケプラヴィーク国際空港から比較的近いのだが、アクセスが壊滅的に悪い。筆者は見たことがない鳥が見れることを信じて、タクシーを使った(物価高を知らず、9000円くらい取られた・・・が、後悔はしていない)。ただし、時間によれば55番でケプラビーク市内に出て、89番で岬まで行ける。

少し南にNýjalandというバス停があり、89番のバスが半島を周回しており、ケプラビークの街中まで行ける。筆者は帰りはこのバスに乗ったが、一本逃すと最悪6時間バスがないので、要注意である(曜日によって運行が大幅に違うので、要チェックです)。

注!!:アプリ(下に示すKlappið)でバスが載れるのはレイキャビクだけであり、ケプラビークでは使えません(クレカ/デビットのタッチ決済ができれば、それで乗れます;それがなければ現金を用意してください)。

注!!:アイスランドのバスは、時刻になっていなくても早々に出発してしまうので、5分前、心配なら10分前にはバス停にいましょう。

観察種リスト

コオリガモ、シノリガモ、ホンケワタガモ、アイスランドカモメ、ムラサキハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、カワウ等

★Víkingaþorpið

主要ポイント

カモメがたくさん見られるエリア。

カモメがたくさんいるのは、西側の海岸(船が停泊しているあたり)である。

アクセス

Fjörðurというバス停が近い(目と鼻の先)。この場所をおすすめに示したのは、ケプラビーク空港から出ている55番(ケプラビーク市街地も通る)のバスの終点だからである(高速バスなどよりもずっと安い)。降りたところで、近場のレストランで腹ごしらえをし、しばらく海沿いの探鳥をしてはいかがだろうか。ただし、本数は1時間に1本程度である。

観察種リスト

ハシグロアビ、シロカモメ、ホンケワタガモ、ウミアイサなど

★セルチャルトナルネース グロッタ島灯台周辺

主要ポイント

岬の先に湿地があり、さらにその先に灯台がある(おそらくオーロラ観察ポイントであろう)。

湿地には多数の水鳥がおり、灯台の先では、海鳥が見られる。景色もよく、贅沢なエリア。

アクセス

レイキャビク中心部(おそらくあなたが泊まっているところだ)から、11番のバスが出ているので安心してほしい。本数はあまり多くない。降りてからは少し歩く。

注!!:レイキャビクのバスは、Klappiðというアプリをインストールすれば、クレカ決済でお得に乗れます。しかし筆者のデビットカードはなぜか支払い拒否されたため、タッチ決済で乗りました(つまり、タッチ決済ができれば最悪クレカ/デビットカードでも乗れる)。

観察種リスト

オオハクチョウ、アビ、フルマカモメ、ホンケワタガモ、ミヤコドリ、コオリガモ、ウミアイサ等

その他観察情報

アイスランドのフルマカモメは白色型である。観光地として有名なダイヤモンドビーチに、フレンドリーなユキホオジロの群れがいた。ただし車がない場合にはバスツアーなどに申し込む必要がある(往復10時間以上かかるツアー)。

滞在中の観察種リスト:

アイスランドカモメ、ミツユビカモメ、フルマカモメ、ユキホオジロ、ワキアカツグミ、ワタリガラス、カワウ、ホンケワタガモ、ケワタガモ、ミヤコドリ、オオハクチョウ、ユリカモメ、ハシグロアビ、シロカモメ、ニシクロウタドリ、シノリガモ、コオリガモ、ムラサキハマシギ、ハイイロガン、ドバト、セグロカモメ